エキスパートクラスには定員一杯の53台がエントリーしてきた。この中で全国大会の出場権を獲得できるのは僅か5名。お台場の全国大会最後の出場権獲得を目指した戦いは予選からヒートアップすることとなった。
■予選
18台が3つのグループに分かれて行われたエキスパートクラス予選。全54台の中から12台まで絞り込まれる。
まずグループ1で勝ち上がりをきめたのは21わんぱくさんRPS13。1本目はきっちりとまとめ、2本目に勝負してきたというドリフトを見せてくれた。
グループ2からは42大谷S15、45菅野RPS13、47遠藤RPS13、50吉岡C33改、54山村S14、55野本S14、57若松JZX100の7名が勝ち上がりを決めている。
特に目立っていたのが昨年のMチャレ茂原チャンピオンの菅野選手だ。今年も抜群の安定感と完璧なドリフトを披露し、予選をトップで通過していった。また女性ながら迫力満点のドリフトを決めていた山村選手の走りにも注目が集まっていた。
最後のグループ3では69川島S15、72高宮JZX110、76草場S13、77北澤JZX90の4名がトーナメント進出を果たしている。
ここでの注目選手は高宮選手。重量級のマシンを自在に操り、大量の白煙を出した迫力満点のドリフトがとにかく際立っていた。
以上の12名が予選を通過し、決勝トーナメント進出を果たしてる。
■決勝トーナメント・1回戦
抽選によって組み合わせが決定したエキスパートクラス決勝トーナメント。まず最初の対戦は69川島S15対50吉岡C33改。川島選手は進入時のアングルの付け方はよかったもののインに入るのが早くなってしまいライン取りが小さくなってしまう。2本目は進入からのライン取りはよかったものの今度は流され気味になりインクリップを外してしまった。
対する吉岡選手は1本目が進入でアンダーが出てしまい戻ってしまう。2本目はラインをやや外してしまいクリップを外し気味となってしまった。
この対戦は両者がともに決め手を欠く走りとなってしまったので再戦ということとなった。最初にスタートした川島選手は進入まではよかったものの、ここでもインクリップがやや甘くなってしまった。対する吉岡選手はこの大事な場面でまたアンダーが出てしまい勝負あり。
ここは相手のミスにも助けられた川島選手が勝ち上がりを決めた。
2組目の対戦は55野本S14対76草場S13。野本選手の1本目は角度のあるドリフトを決めたもののインクリップがやや甘くなってしまう。2本目は迫力があり、角度、ライン取りともによく上手くまとめてきた。
対する草場選手は1本目からメリハリのあるドリフトを決めてきた。ライン取りも悪くない。2本目は白煙を上げながらの迫力のドリフトで勝負してきた。
ここは僅差で55野本選手が勝利してベスト6進出を決めている。
3組目の対戦は昨年の茂原チャンピオン、45菅野RPS13対77北澤JZX90の対戦だ。菅野選手の走りはこのトーナメントに入ってからも全く衰える事はなかった。角度の付け方、ライン取りと完璧なドリフトを決めてくる。2本目も1本目と全く同じようなドリフトで安定感抜群の走りを見せてくれた。
対する77北澤JZX90の1本目、ライン取りはまずまずよかったもののスピードがやや物足りなさを感じた。2本目も全体的な走りは悪くなかったが、やはりスピード感が少々感じられなかった。
ここは完璧なドリフトを2本決めてきた菅野選手が勝ち上がりを決める。
4組目の対戦は女性ドリフターの54山村S14対21わんぱくさんRPS13。ここまで大きなミスなく勝ち上がった山村選手だったが、この1本目ではやや失速感が感じられまとまりも悪くなってしまう。しかし2本目は本来の勢いと迫力のあるドリフトを決めてきた。
対するわんぱくさんは進入からまずまず決めてきたが最後の立ち上がりのまとめ方がやや違うかなとう感じがした。2本目も進入から上手くまとめてきたが、インクリップが甘くなってしまった。
ここは迫力のドリフトを決めてきた山村選手が勝ち上がりベスト6へと駒を進めていった。
5組目は72高宮JZX110対57若松JZX100の重量級マシン同士の対戦だ。高宮選手はここでも迫力のドリフトを見せてくれた。アクセルの踏みっぷりも良く非常にカッコいい走りだった。2本目も白煙を上げながらのド迫力ドリフトを決めてきた、ここはラインがやや小さくなってしまう。
対する若松選手も迫力のドリフトを決めていたものの、1本目、2本目ともにインクリップを外してしまった。
ここはド迫力ドリフトを決めた高宮選手が勝ち上がりを決めている。
トーナメント1回戦最後の対戦は47遠藤RPS13対42大谷S15の対戦。遠藤選手の1本目、進入から角度のあるドリフトを決めてきたが審査員席まえで戻ってしまう。2本目も進入から角度のあるドリフトを決めてきた。ターンインのポイントが小さくなってしまったが悪くはなかった。
一方の大谷選手、1本目から上手さを感じるドリフトでしっかりと決めてきた。2本目は進入でアンダーを出してしまい戻ってしまう。
この勝負は非常に際どいものとなり再戦にもつれ込む。しかし再戦でもお互いに同じようなミスを出してしまったため、さらにもう1本、再戦ということとなった。
この再戦2本目でスピンしてしまった遠藤選手に対して大谷選手は落ち着いて自分のドリフトを決めてきた。ここは大接戦の勝負を制した大谷選手が勝ち上がりを決める。
■決勝トーナメント・ベスト6
ベスト6ま絞り込まれたエキスパートクラス。最初の対戦は69川島S15対55野本S14の対戦。1本目でスピンをしてしまい後がなくなってしまった川島選手は2本目も流され気味のドリフトとなってしまいインクリップを外してしまった。
対する野本選手は1本目はクリップがやや甘くなってしまったがキッチリと決めてきた。2本目は進入からインクリップまでいいラインに乗せてきたが立ち上がりでスピン。
ここは相手のミスにも助けられた野本選手が勝ち上がり、トーナメント決勝へと駒を進めていった。
次の対戦は45菅野RPS13対54山村S14の対戦だ。菅野選手の走りはここでも全く乱れる事なく、アウト一杯から進入しスムーズなドリフトを決めてくる。2本目もほぼ完璧なドリフトを決めてきた。本当に上手い走りを見せてくれた。
一方の山村選手は若干の失速感があったが進入からいいラインを通りインクリップもしっかりとついたまとまりのあるドリフトを決めてきた。2本目はさらに攻めの姿勢を見せたがここはスピン。
この対戦は抜群の安定感と上手さを感じるドリフトを連発してきた菅野選手が勝ち上がりを決めた。
ベスト6最後の対戦は72高宮JZX110対42大谷S15。高宮選手の1本目、ここでも相変わらず迫力満点のドリフトを決めてくる。ライン取りも良くうまくまとめてきた。2本目もものすごい量の白煙を出しながら審査コーナーを通過していく。ライン取り、角度ともによく高得点をマーク。
対する大谷選手は全体的に悪くなかったが1本目、2本目ともにインクリップが甘くなってしまった。
ここは迫力に勝る高宮選手がトーナメント決勝進出を果たしている。
■決勝トーナメント・決勝戦
優勝を決める最後の走行となるトーナメント決勝戦。最初に登場するのは55野本S14。1本目は進入のスタイルは悪くなかったが流され気味になってしまい、インクリップは外してしまう。2本目は1本目よりも上手くまとめてきたがやや物足りなさを感じる走りとなってしまった。
次に登場したのは45菅野RPS13。1本目から全く無駄のないドリフトを決めてきた菅野選手。2本目もスピード、進入時のアングル、そしてライン取りと申し分ないドリフトで魅せてくれた。
最後は72高宮JZX110が登場。高宮選手はここでもらしさを出したド迫力ドリフトで勝負してきた。しかし1本目はインへのアプローチがやや早くなってしまったのが気になった。2本目も迫力満点、そして角度の付け方も良くインクリップもしっかりと付いてきた。
3名が走り終えた結果、今年最後の地区大会となる茂原を制したのは菅野選手だった。昨年同様、予選から全く乱れない安定したレベルの高いドリフトで見事Mチャレ茂原2連覇を達成した。準優勝はこの日一番のド迫力ドリフトを決め続けていた高宮選手。そして野本選手が3位表彰台を獲得した。以下4位に大谷選手、5位に山村選手が入り、以上の5名がお台場で行われる全国大会の出場権を獲得した。