中日本エリアも2戦目を迎えた。今回の舞台は岐阜県のYZサーキット。しかもMSCチャレンジでは初となる東コースでの開催となった。スーパークラスは逆走の最終コーナー審査ということもあり、フリー走行からスピーディーでスリリングな走りでギャラリーを盛り上げてくれた。
■予選
最終的に7台という、やや寂しいエントリー台数となってしまったが、台数が少ないながらも非常にレベルの高い走りを各選手が見せてくれた。
この予選をトップで通過したのは、今大会はS14で参戦してきた2横井S14だ。3本本番の単走1本目で素晴らしい走りを披露し前回の鈴鹿ツインに続きトップ通過を果たす。2位は6篠瀬S14。鈴鹿ツインではまだマシンに慣れていなかったからかまさかの予選落ち。しかし今回は本来の走りが戻って来たという感じだ。以下、1鷲見S15、3赤松FD3S、8唄RPS13、4桜庭RPS13、7平野S15と続いた。
■決勝トーナメント・1回戦
決勝トーナメントからは2台同時に走行する追走方式の「チェイスバトル」で行われる。
決勝トーナメントからはMチャレではすっかりお馴染みとなった2台同時に行う「チェイスバトル」となる。相手の動きに合わせつつも、攻めるところは攻めなければならない。ちょっとのミスが命取りとなる難しさもあるだけに、かなりのテクニックが要求されるとも言えるだろう。
まずは予選をトップで通過した2横井S14が登場。本来は8位の選手とのチェイスバトルとなるのだが、今回は最終的に7台のエントリーとなったため、横井選手は不戦勝扱いで自動的にベスト4進出を決める。
続いての対戦は前回の鈴鹿ツインの中日本エリア第1戦の決勝トーナメント1回戦でも激突した1鷲見S15対4桜庭RPS13の対戦だ。鷲見選手先行の1本目、進入から角度・ラインよく単走時のような素晴らしいドリフトを決めてきた鷲見選手に対して後追いの桜庭選手は進入時のアングルが浅くなってしまいラインを外してしまう。進入が決まらなかったということもあり、最後の4つ目のコーナーではスピンをしてしまった。
前後入れ代わっての2本目、先行の桜庭選手は今度はラインよく決めてきた。ただここも4つ目のコーナーが怪しくなってしまう。一方の鷲見選手は桜庭選手の動きにしっかりと合わせてきたと言う感じだ。
ここは1本目で決定的な差がついて1鷲見S15が勝ち上がりを決めた。
3組目の対戦は3赤松FD3S対前回のスーパークラス優勝者の8唄RPS13の対戦となる。まず赤松選手先行の1本目は進入で赤松選手が大スピン。後追いの唄選手はこのスピンを冷静な判断で回避。さすがである。
唄選手先行に変わった2本目、全くミスなく単走時のような角度のある迫力のドリフトを決めた唄選手に対して赤松選手はやや離されてしまった。必死に追いつこうとするものの、最後の4つ目のコーナーでスピン。スーパークラス決勝トーナメント前の具リップクラスに出場し優勝を決めた赤松選手だったが、ここではどうも波に乗る事ができなかった。
この結果、8唄RPS13がベスト4進出を果たしている。
最後は6篠瀬S14対7平野S15の対戦だ。篠瀬選手先行の1本目、まずはしっかりと決めてきた篠瀬選手に対して平野選手も後ろから攻めのドリフトを見せる。しかし篠瀬選手との距離がつまり過ぎてしまったため途中で平野選手は姿勢が戻ってしまい1本目は篠瀬選手がアドバンテージを掴む。
前後入れ代わった2本目、ここではキレイなドリフトを決めてきた平野選手。しかし篠瀬選手は平野選手にピッタリと張り付いて攻めのドリフトを決めてきた。
ここは攻めの走りが光っていた6篠瀬S14に軍配があがり、勝ち上がりを決めた。
■決勝トーナメント・ベスト4
ベスト4が出揃ったスーパークラス。最初の対戦は2横井S14対1鷲見S15の対戦だ。進入から角度がありラインよく決めてきた先行の横井選手。一方の鷲見選手もやや距離は開いていたが横井選手に負けず劣らずの走りを見せこの勝負はほぼ互角。
鷲見選手先行に代わった2本目、スピード感のある進入を見せた鷲見選手だったが2つ目の角度が浅くなってしまったのが気になった。一方の横井選手はここでも相手のサイドにベタベタに張り付いた攻めのドリフトを決めたきた。
ここは2本目で気迫のドリフトを決めてきた横井選手がトーナメント決勝進出を果たした。
ベスト4最後の対戦は8唄RPS13対6篠瀬S14。しかしここでトラブルが発生。なんと篠瀬選手のマシンがミッションブロー。さすがに短時間での修理は不可能との判断となり、ここで無念のリタイヤとなってしまった。この日は予選から好調だっただけに篠瀬選手にとっては残念な結果となってしまう。
これにより唄選手が鈴鹿ツインに続いて2戦連続でトーナメント決勝進出を果たした。
■決勝トーナメント・決勝戦
トーナメント決勝戦は2横井S14対8唄RPS13という実力者同士の対戦となる。この対戦、前回の鈴鹿ツインではベスト4で激突し、その時は唄選手が勝利をおさめた。今回も唄選手が勝利するのか、それとも横井選手がリベンジをするのか…。
横井選手先行となる1本目、進入から相変わらず凄いドリフトを決めてくる横井選手。メリハリのあるドリフトをまずは決めてきた。対する唄選手はストレートからやや横井選手から離れてしまうもこれも悪くはない。まずはやや横井選手有利かといった感じだ。
続く2本目、もの凄い角度で進入してきた唄選手。クリップもしっかりと取って迫力のドリフトを決めてきた。一方の横井選手も離されずに後ろからガンガン攻める横井選手らしい走りを見せてくれた。この2本目は僅かに唄選手が有利か。
この勝負は非常に甲乙付けがたい勝負となったため、サドンデスに突入する。
サドンデス1本目、ここにきても両者の走りは全く衰える事なく、2台とも素晴らしい進入スピードからの飛び込みを見せる。どちらも一歩も引かない攻めのドリフトでここもほぼ互角。
前後入れ代わった2本目、先行となった唄選手だったが進入でまさかのミス。ドリフトが戻ってしまい勝負あり。
この結果、予選から素晴らしい走りを決め続けていた2横井S14が中日本エリア第2戦優勝を決めた。前回の優勝者、8唄RPS13は準優勝。そして3位に1鷲見S15が入り、以下4位が6篠瀬S14、5位が4桜庭RPS13、6位が7平野S15、7位が3赤松FD3Sという結果となる。
前回の鈴鹿ツインで表彰台に上がった上位3名が順位は入れ代わったがそれぞれ入賞した事によって中日本エリアのポイント争いは唄選手、横井選手、鷲見選手が僅差で続いている。残り2戦、シリーズチャンピオンの行方はさらに混沌としてきそうな予感だ。
予選結果(PDF)