募集定員いっぱいいっぱいの68台がエントリーしてきたエキスパートクラス。審査はスーパークラス同様、逆走の最終コーナーアウト側のラインで行われた。スピードが乗るアウト側での審査だけあり、スピード感のある進入からしっかりとマシンをコントロールしてメリハリのあるドリフトが要求されることになる。
■予選・準決勝
まず午前中の予選は全体から1/3となる20台が選出された。さらにこの20台から12台まで絞り込まれることになる。決勝トーナメント進出を決めたのは以下の12台。
準決勝の1本目から素晴らしいドリフトを決め準決勝をトップで通過した12深田PS13、スピード感あふれる進入からしっかりと決めてきた14庭田S14、非常にリズミカルなドリフトを見せてくれた20金子AE86、予選から好調をキープし、この準決勝でも高得点をマークした40森本AE86、ここまで華麗なドリフトを見せている44佐野S15、借り物のクルマながらしっかりと自分の走りを決めた46中川S15、勢いのある走りが印象的だった53浅田AE86、予選をトップで通過し、ここでも非常にレベルの高いドリフトを決めてきた56堺TE71、非常に速いハイスピードドリフトを見せてくれた前回の優勝者71じゃまけんPS13、スピードと勢いのあるドリフトでトップタイの得点を叩きだした73小俣AE86、1本目でスピンしてしまうも、2本目でキッチリと決めてきた80與儀PS13改、そして全体的にリズムのいいドリフトを見せてくれた83長島AE86、以上の12名が決勝トーナメントに駒を進めて行った。
■決勝トーナメント・1回戦
エキスパートクラス決勝トーナメントは1対1の単走勝負となる。さすがにレベルの高い選手が勝ち残っているだけに、どの選手にも優勝のチャンスありといった雰囲気だ。
まずは44佐野S15対83長島AE86の対戦。佐野選手の1本目、進入から2つ目、3つ目と非常にいいリズムで決めてきたが最後の4つ目のコーナーで戻ってしまう。後がない2本目、進入からアングルの深いドリフトを見せる。ライン取りもよくここは上手く決めてきた。
対する長島選手は進入からクリップをしっかりと取りライン取りも悪くなかったが最後の4つ目のコーナーで流れてしまいクリップを外してしまう。2本目も3つ目のコーナーまでは本当によかったのだが最後の4つ目のコーナー手前でまさかのスピン。
ここは44佐野S15が勝利をおさめ、勝ち上がりを決めた。
続いての対戦は56堺TE71対12深田PS13の対戦となる。堺選手は進入してから3つ目のコーナーまでは攻めのドリフトで非常によかったのだが、最後の最後でまさかのスピン。2本目もやはり3つ目のコーナーまではしっかりと決めてはきたが最後の4つ目のコーナーでやや戻ってしまう。ここは少し抑えすぎたか?
一方の深田選手は進入時のクリップがやや甘くなってしまうもまずはしっかりと決めてきたという感じだ。2本目は進入がやや手前になってしまい角度が浅くなってしまう。しかしライン取りは悪くなくここも確実に決めてきたという感じだ。
ここは大きなミスを出さずに2本とも決めてきた12深田PS13がベスト6進出を果たした。
3組目の対戦は40森本AE86対14庭田S14。森本選手は進入から2つ目のコーナーまで非常にいい入りを見せる。続く3〜4つ目もしっかりとまとめ安定感のあるドリフトを決めた。2本目も1本目同様、安定感とまとまりがあり、かつ勢いを感じるドリフトを決めてきた。
これに対して庭田選手は2つ目のコーナーでやや流れてしまいラインを外してしまう。スピード感がやや物足りない印象をうけ、ここはちょっと合わせすぎたかといった感じ。2本目は大きなミスもなくしっかりと決めてきた。
ここは40森本AE86が勝利し、勝ち上がりを決めた。
続く対戦は予選をトップタイの得点で通過した73小俣AE86対46中川S15の対戦だ。進入から3つ目のコーナーまで非常にいいリズムで決めてきた小俣選手だったが最後の4つ目のコーナーで流されてしまう。2本目は1本目のミスの影響からがエクセルを踏み切れず全体的に合わせた走りとなってしまう。
一方の中川選手の1本目はまずはしっかりと決めてきたという感じだ。2本目はさらに攻めの走りを見せる。進入から非常に速くアグレッシブなドリフトを決めるが勢い余って4つ目のコーナーが流れてしまった。
この勝負は1本目から確実なドリフトを決めてきた46中川S15がベスト6進出を決める。
5組目は80與儀PS13改対71じゃまけんPS13。80與儀PS13改の1本目は波に乗り切れず3つ目のコーナー手前でスピン。2本目は1本目のミスの影響からか、やや進入から合わせ気味の走りになってしまった。
対するじゃまけん選手は1本目から確実に自分の走りを決めてくる。ただ、やや審査員席前のアクセルオフが気になったか。2本目も進入から大きなミスもなく悪くない。特に最後の4つ目のまとめ方が非常によかった。
ここは前回の優勝者71じゃまけんPS13が勝利をおさめ、勝ち上がりを決めた。
トーナメント1回戦最後の対戦は20金子AE86対53浅田AE86のハチロク対決だ。まず金子選手の1本目、アクセルの踏みっぷりがよく、メリハリのきいたドリフトを決めてくる。ライン取りも悪くない。2本目も1本目同様、リズムのいい走りを見せてくれた。
対する浅田選手、1本目は2つ目のコーナーで戻ってしまった。後がない2本目、ここは進入からクリップを付いてライン取りもいい。4つ目のコーナーまでしっかりと決めアクセルも踏み切っている。
ここは非常に際どい差となったため、勝負はサドンデスに突入する。進入でややラインがイン目になってしまうが全体的には悪くないドリフトを決めてきた金子選手、一方の浅田選手は進入でまさかのアンダーを出してしまう。
ここは20金子AE86が激戦を制して勝ち上がっていった。
■決勝トーナメント・ベスト6
ベスト6最初の対戦は44佐野S15対12深田PS13。ライン取りもよくここにきてさらにレベルの高いドリフトを決めてきた佐野選手。2本目は3つ目のコーナーのアングルが小さくなってしまったが、1本目で高得点をマークした。
対する深田選手は進入はよかったが、2つ目、そして4つ目のクリップが甘くなってしまった。進入後の切り返すタイミングがやや早すぎたか。2本目も進入後の切り返しが早くなってしまい全体的に走りが小さくなってしまった。
ここは1本目で素晴らしい走りを見せた44佐野S15がトーナメント決勝進出を果たした。
続いての対戦は40森本AE86対46中川S15の対戦だ。リズムよく決めてきた森本選手の1本目。ラインもよかったが最後の4つ目のコーナーがややイン目になってしまう。しかし2本目はしっかりとまとめてくる。アクセルワークもよくこれは悪くない。
一方の中川選手は進入でアングルが浅くなってしまい、続く切り返しも早すぎたためラインが小さくなってしまう。2本目は2つ目のコーナーの切り返すタイミングがやや早くラインを外し最後の4つ目のコーナーでも戻ってしまった。
ここは確実なドリフトを決めてきた40森本AE86が勝ち上がりを決めた。
最後は71じゃまけんPS13対20金子AE86の対戦だ。じゃまけん選手の1本目、進入から角度が浅くなってしまいリズムが崩れてしまう。4つ目のコーナーの手前でもリアが外側の土手にヒットしてしまいやや乱れた。2本目も角度が浅くなり3つ目のコーナー立ち上がりで流されてしまった。
これに対して金子選手は安定感のあるドリフトを決めてきた。リズムもよくアクセルワークも非常にいい。2本目も3つ目のコーナーまでいいリズムで決めてきたが、最後のコーナーでやや戻ってしまう。
ここは自分のリズムで走りきる事が出来た20金子AE86が勝利をおさめた。
■決勝トーナメント・決勝戦
いよいよ最終決戦を迎えたエキスパートクラス。まずは44佐野S15が登場。1本目は進入時にクリップをやや外してしまったが、3〜4つ目のコーナーのまとめ方は非常によかった。2本目は全体的にはよかったが若干合わせてきているような感じが気になった。
続いては40森本AE86だ。勢いのある進入を見せた森本選手。しかし3〜4つ目のコーナーももう少し勢いよく踏んできてほしかった。2本目はしっかりと決めるものの、最後の4つ目のコーナーのクリップが甘くなってしまう。
最後は20金子AE86。1本目は3つ目のコーナーまでメリハリのあるドリフトを決めてきたが最後のコーナーでスピン。しかし攻めの姿勢は感じれる走りだった。2本目は3つ目のコーナーでリズムを崩してしまい最後のコーナー手前でアウト側の土手にリアをヒット。これで姿勢が戻ってしまった。
3名が走り終えて、佐野選手、森本選手の2名に決定的な差がなかったため、トーナメント決勝はこの2名によるサドンデスに突入する事となる。
まずは佐野選手。進入でいきなりクルップが甘くなってしまった。その影響からかライン的にもやや外し気味になってしまう。対する森本選手は進入からしっかりとクリップに付きラインも悪くない。ここはしっかりと決めてきたという印象だ。
この結果、エキスパートクラスを制したのは40森本AE86だった。森本選手は嬉しいMチャレ初優勝ということになる。準優勝はトーナメント決勝での僅かなミスが響いてしまった44佐野S15、そして20金子AE86が3位表彰台を獲得した。以下4位が12深田PS13、5位が71じゃまけんPS13、そして6位が46中川S15という最終結果となった。
予選・準決勝結果(PDF)