これまでの全国大会はお台場特設コースで行なわれてきたが、2009年度は筑場サーキット・コース1000での戦いとなった。逆走・インフィールドという審査コーナーは、参加者にとっても新鮮だったようだ。しかしそれが全国から集まった強者共をも苦しめることになった。
■予選
約20分の練習走行後、2本本番で行なわれた予選。走り慣れていないコースをいかに攻略するか、これはお台場同様全国大会で勝つためのポイントとなる。僅か2本という少ない走行でのプレッシャーのなか、全国各地から日本一の称号を求めて集まったドライバーが凌ぎを削った。
予選を突破出来るのは、12台。この日走行した48台がその狭き門を目指した。予選をトップで通過したのは、76神谷HCR32だ。迫力で決めてきた2本目は、ほぼ完璧といっても良いだろう。400点満点中379点を叩き出した。それを7ポイント差で追う予選2位には51じゃまけんPS13が入る。1本目から進入良し、角度良し、のドリフトを見せ付けた。予選3位通過は香川県からやってきた32加島RPS13。この予選2番手でスタートをした32加島RPS13だが、1本目から決めてきた。東日本エリアを代表するドライバー45若松JZX110。エリア戦では18位とギリギリながらこの全国大会の権利を獲得。メリハリのある走りで予選を4位で通過した。
関西で確実にその実力を発揮してきたのが64西尾選手。彼もこの全国大会へ熱い思いでやってきた。予選は2本目に決め5位の好成績で通過する。6番手で通過したのは、進入からまとめてきた58白石FC3S、7番手通過は2本共にそつなく決めた82福田AE86、8番手通過は2本目にしっかりと決めてきた60庭田S14、9番手通過は1本目スピンも2本目に決めた75秋田RPS13、10番手通過は進入&角度で魅せた84上島S15、11番手通過は予選1番手でスタートし1本目こそスピンをしたが、2本目にまとめた31高橋S15、12番手通過は2本共にまとめた59中川S15という結果となった。この12名がトーナメント決勝戦で争うことになる。
そんななか、惜しくも予選敗退となってしまったのは、79高橋S14、33小舘JZA80といった北日本エリア勢。今年初開催となった青森県のモーターランドSPで権利を獲得しMSCチャレンジ全国大会初チャレンジを果たしたが決勝トーナメント進出はならなかった。
■決勝トーナメント・1回戦
決勝トーナメントは1対1の対戦によって勝敗を決める。走行方式は単走2本で、得点の高い方が勝ち上がっていく。
まず1組目は、予選をトップで通過した76神谷HCR32対関東のベテラン45若松JZX110。1本目からうまくまとめ、2本目にはキレイなラインで魅せた走りの76神谷HCR32。45若松JZX110は1本目にスピンを喫するも、2本目にスピードを乗せまとめてきた。しかしここは76神谷HCRが勝ちをものにした。
2組目は、関西からやってきた勢いある走りの84上島S15対関東の若手82福田AE86。84上島S15の1本目はオーバースピードで進入しコースアウトとなってしまう。2本目も気負い過ぎたのか、またもやコースアウトとなってしまった。対する82福田AE86は、1本目を上手くまとめ2本目もスムーズな走りで決め、勝ち上がった。
3組目は関東の実力者58白石FC3S対愛知県の60庭田洋平。58白石FC3Sが1本目スピン、2本目も進入で戻ってしまいミスを連発したのに対して60庭田S14は危なげない走りをしっかりと決めてきた。ここはミスなく決めた60庭田S14が勝ち上がりを決める。
4組目は愛知県の59中川S15対東京都の75秋田RPS13。先にスタートした59中川S15は、2本共にそつなく決めてくる。75秋田RPS13は迫力こそ弱いがキッチリ決めた走りを見せた。ここは75秋田RPS13が勝ち上がりを決めた。
5組目に登場したのは、東日本エリアランキング1位の31高橋S15対西日本エリアランキング2位の32加島RPS13。31高橋S15は1本目から上手くマシンをコントロールして文句無しで決めてくる。2本目もテクニックありの走りを見せつけた。32加島RPS13も2本共にまとめてはいたが、31高橋S15の1本目の走りに僅か及ばずここで敗退していった。31高橋S15の勝ちだ。
1回戦最後の対戦は、同じ中日本エリアで全国大会の出場権を獲得した選手、64西尾S13対51じゃまけんPS13。64西尾S13は1本目にミスするも2本目にキッチリと決める。51じゃまけんPS13の1本目はアウトラインとなるものの2本目にまとめる。この戦いはイーブンとなり、勝負は再戦にもつれ込む。この再戦で決めてきたのは、51じゃまけんPS13だ。64西尾S13もまとめてはきたが、やや甘くなった面もあり、ここは中日本エリアランキング1位の意地を見せた51じゃまけんが勝ち上がりを決めた。
■決勝トーナメント・ベスト6
準決勝に勝ち上がったのは、6台。まずは76神谷HCR32対82福田AE86。76神谷HCR32は、1本目ラインが小さくなるも2本目に豪快な振り出しからカッコイイドリフトを決める。82福田AE86も1本目シケインでやや乱れるも2本目攻めたドリフトを披露。2名共に2本目に気合十分の走りを見せ、再戦に突入。再戦で76神谷HCR32はややおとなしめな走りとなってしまった。82福田AE86はこの再戦もうまくまとめ、決勝戦進出を決めた。
2組目は、60庭田S14対75秋田RPS13。60庭田S14は2本目に角度アリのドリフトで決めてきた。75秋田RPS13は1本目が角度が浅くなるもまとめた形、2本目は攻めてきたがスピンとなる。ここは60庭田S14が勝ち上がった。
3組目は、31高橋S15対51じゃまけんPS13。1本目は全体的に上手くまとめた51じゃまけんPS13がリードしたが、2本目に31高橋S15はクリップこそ甘くなるもベストと思える走りで応戦。ここは再戦へともつれ込む。この再戦をものにしたのは51じゃまけんPS13。進入、クリップ共にしっかりした走りで31高橋S15を破った。
■決勝トーナメント・決勝戦
決勝戦は3台が2本本番で競いあい、その走りで順位が付けられた。
ここまで勝ち上がった82福田AE86は、ここでも思い切りよく進入してきた。
60庭田S14は少し手前からの振り過ぎたのかクリップがやや甘くなったようだ。
51じゃまけんPS13は、1本目からしっかりとポイントを抑えた走りを見せた。2本目も決め、ここにきて安定感が増しているように見えた。
勝負は2本本番で決定した。中日本エリアランキング1位の51じゃまけんPS13が優勝、準優勝は東日本エリアの新星82福田AE86、3位は60庭田S14という結果となった。