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EXPERT STORY
エキスパートストーリー

チューニングカーをもっと楽しむために(1/3) | AUTO SERVICE MORI 代表/森 修

自分のクルマをもっと乗りやすく、しかも速く走らせたい……。クルマに乗っている人なら誰もが思っていることだ。27年前にオープンして以来、オートサービスモリでは、様々なクルマを制作してきた。今回は「オートサービスモリ」森代表が、クルマについて熱く語ってくれたぞ!
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エキスパートプロフィール
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誰もやっていないときにこそ、記録を作る。色々な模索を繰り返しながら、クルマというものに正面から挑み続ける男、それが神奈川県湘南地区にあるショップ「オートサービスモリ」の森代表。カートからゼロヨン、最高速、そしてドリフトまで、スポーツとしてのクルマ遊びを満喫する。そんな森代表に、クルマを楽しむための心得を聞いてきたぞ。
森 修

森 修インタビューその1
「カートから始まったチューニング人生」

> MSC(以下省略):オートサービスモリでは、エンジンチューニングやコンピューターセッティングからサスペンション、そしてボディなど、クルマに関することはほとんどこなしていますが、オープンしたのはいつ頃ですか?

(以下省略):オートサービスモリとしてスタートしたのは、1982年の9月ですから27年前になりますね。僕の場合、どこかのショップや整備工場に勤めていたことはありません。エンジン関係を覚えたのは、その当時のレースメカニックだった先輩とか、仲間といったそういう人たちから教わりました。

> ということは、森さん自身もレースなどをやっていたのですか?

僕の場合はカートですね。レースメカニックのヘルプなどにも行ったりしながら、自分ではカートのレースに出場する。そんなことを若い頃はやっていました。21歳から26歳までの5年間、カートをやっていました。その頃は、まだショップとしてやっていたわけではなく、プライベートでクルマをイジりながら、全日本カートに出場するという生活でしたね。全日本カートには、3年くらい出場していました。


その全日本カートは、シリーズチャンピオンこそ取り逃しましたが、シリーズ2位という成績を獲得しました。シリーズ2位を獲った後、僕のなかでひと区切りをつけ、カートをやめました。

> そのときにやってきたことが基盤となって今、生かされているのですね。

実際にはカートからクルマっていうのは、あまり結びつかない部分もありますね。何故だか分かりますか? それはカートにはギアがないからなのです。そこがカートとクルマの大きな違いです。ですから操作も大きく異なってきます。クルマの場合はギアやクラッチを操作しながらコーナリング等の動作を行うのですが、カートの場合両手はハンドルだけの操作で、足もアクセルとブレーキにしか使わない。これがカートとクルマの違いです。


カーレースの登竜門的なイメージのあるカートですが、カートから4輪レースに移って大成しているのは、一握りの人間なのです。

> カートをやっていたことで、クルマのレースをやるのにも有利になることはありますか?

そうですね。スピード感覚とか、勝負の駆け引きなどを養う部分では、カートはすごく良いと思います。


走りだけでなく、メカ的な部分でも役に立ったこともありますね。僕らもキャブの調整などのセッティングの方向性は、カートから覚えたといっても過言ではないでしょう。僕がカートをやっていた当時は、ソレックスやウェーバーといったキャブが全盛期の時代。そんな点では、メカニカルな部分でも似ています。だから僕はカートからこの世界に入ったことは、本当に良かったと思っていますね。

> 初めて走ったサーキットというのは、どこですか?

カートで初めて走ったのは、大井松田カートランドですね。でもカートを始める前に、プロダクションレースもやっていたこともありました。しかしそこでは公式戦には出場しませんでしたね。そんなことをやっていたときに、先輩から「カートが面白いから、お前も来いよ」と誘われて、そのときに乗ったのがカートを始めるきっかけとなり、それが大井松田カートランドでした。

> やはり10代の頃からクルマといったものが好きで、この世界へ入ったのですね。

そうですね。最初はオートバイでしたね。オートバイは中学校の頃から興味を持っていました。初めて乗ったのは、ホンダのスーパーカブ。それがエンジンというものに携わった第一歩でした。


基本的に僕は、勝負事とかそういったことが好きでしたからね。バイクやクルマで競い合うことは本当に好きでしたし、やっていても楽しいと思いました。ミニバイクレースなんかもやりましたよ。まあそれは、ちょっとかじった程度で終わりになりましたが……。10代の終わり頃だったかな。その頃のミニバイクレースは、今主流となっているレーサーレプリカタイプやスクーターといったものがまだ発売されていない頃で、モンキーやダックスといったバイクでやっていました。そんなミニバイクレースは、富士スピードウェイのジムカーナコースなどで行われていたものに参加しました。

> 16歳でオートバイ、18歳でクルマと、その流れで興味を持つのは、ちょっと前までは男子なら普通の流れでしたよね。

そう、そういう生活をしてきたから、今でもクルマから離れることはないのでしょうね。もちろんそれは、これからもずっと……ですが。


そういったことをやりながら、プライベートで自分のクルマや友達のクルマなどもイジるようになって、それがだんだん膨れていって、今のショップになったという感じですね。

> オートサービスモリは、オープン当初から現在の場所だったのですか?

いえ、違いますね。最初は厚木のほうでやっていました。それから今の場所の近くでやり始め、現在のこの場所に移転したのは平成2年からですから、約20年近くなりますね。


僕がオートサービスモリとして、ショップを始めた頃は、L型やA型の時代です。それからトヨタでいえば、2TGとか18RGの時代で、その頃からHKSがターボチャージャーを出し始めて、ブリッツからもターボチャージャーが発売されたという時代です。


その後MZ20ソアラが発売され、ZもVGといったエンジンになり、ターボ車が世の中に出始めました。そしてR32GT-Rの登場によって、チューニングというものが、大きく取り扱われるようになったという感じですね。


> GT-Rを始めてみたときの印象はどうでしたか?

R32GT-Rが発売された当時、正直僕はカッコ悪いクルマが出たなという第一印象を持ちました。でもそのGT-Rは「なんでこんなに速いの?」と本当にビックリしました。それで僕もGT-Rもやり始めたんです。

> ショップを立ち上げた頃から、オートサービスモリでは、エンジンチューニングというのが主体だったのですよね。

そうですね。今でこそなんでもやりますが、最初はエンジンなどの動力系をメインでやっていました。その当時からレースをやっているといったサーキットメインのお客さんもいましたが、やはりストリートをメインとしていた人が多かったですね。その頃は、最高速やゼロヨンが全盛期で、そういったことが盛んに行われていたサーキットにもよく行きました。

> ゼロヨンや最高速でも、様々な記録を作っていますよね。

そうですね。その頃は最高速やゼロヨンを、結構一生懸命にやっていましたからね。HKSが主催するゼロヨンの全国大会にも出場していました。お店に飾ってあるトロフィーのほとんどは、その当時のゼロヨンでのものが多いです。(第2回へ続く)

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