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森 修インタビューその3
「乗りやすくて楽しいチューニングカーを作る」
> MSC(以下省略):ドリフト車というのは、森さんの目にはどんな感じで映っていましたか?
森(以下省略):ドリフトに関していえば、かつて「鬼キャン」時代というのがありましたよね。あれが僕は大嫌いでしたね。鬼キャンにしたクルマで、急ブレーキが踏めるのか? と思って、そんなドリフト仕様と呼ばれるクルマたちを見ていましたから。だから僕は、ドリフトというとあまり良くないイメージを、ずっと引きずっていたんです。
しかし、それからだんだんとキャンバーが起きてきて、ドリフトにもパワーの時代がきました。そうなってくると、ドリフトを見る僕の目も変わってきました。そしてドリフトをやっている人間とも接するようになってきました。
まあ、そうはいっても、長男がドリフトをやるといわなければ、僕はやらなかったでしょうけどね。
>それがやってみると意外と面白かったのですね。
僕のドリフトは、50歳からのスタートです。もう何年か早かったら、D1に出るなんてことも目標にしていたでしょうね。でも今はこの歳ですからね。周りのみんなからは「まだ若いですよ」と言われますが、僕のなかでは、50歳はやはり50歳でしかないのです。当然衰えるところは衰えていますから。だから今僕は、ドリフトを楽しめるような形で付き合っています。
そんな感じなので、僕は今良い形でやっているんじゃないですかね。ドリフトをしているという過程を、今の僕は楽しんでいますよ。
>ドリフトに限らず、やはりクルマにはひとりでも多く楽しんで乗ってもらいたいですからね。
そうですね。うちに来るお客さんにも「楽しくないんだったらやらないほうがいい」とよく言います。
例えばドリフトでもグリップでも、クルマ好きが集まったら、「今度サーキットに走りに行こうか」という話になりますよね。そんなときに、こっちから誘わないと来ないという人は、僕は誘いません。自分から「俺も行きたいんです、一緒に行ってもいいですか」という人でないと、いざサーキットに行っても楽しめないと僕は思います。嫌々付き合いで走りに行っても、楽しめるわけがない。楽しくないと、僕はやっている意味がないと思うのです。僕らは今、サーキットに行っても楽しいから、当然充実していますね。みんな笑顔でサーキットを満喫しています。そんな僕も、もし楽しくなくなってしまったら、当然やめてしまいますね。
今でも走行会に行ったりするのは、楽しいからです。今年は先程も言いましたが、ドリフトを楽しみながらやってみようと思っていますね。だからMチャレとD1地方選(茂原ツインサーキット・本庄サーキット)には出場しようと思っています。

>今、どういったクルマを手がけることが多いですか?
今でもストリート系、サーキット、ドリフトと、おかげ様で色々なお客さんが来てくれます。ストリート系の人のクルマの作り方も、一時期の大パワーから乗りやすい適度なパワーに落ち着いてきていますね。どんなクルマでもそうですが、乗りやすいクルマになってきているのはたしかです。
一時期のように、乗りにくくても速けりゃ良いのだというのは、時代の流れで無くなってきています。ですからどんなジャンルにおいても、クルマの作り方は乗りやすいほうに変わってきています。サーキットを走るクルマに関しても、サーキットだけを走れれば良いというのではなく、ストリートの延長ではないのですが、サーキット走行も楽しめて、サーキットまでの往復もそのクルマに乗って移動出来るというようなものが多くなっています。そう考えると、少し前のようにカリカリにチューンするような、尖がった仕様というのも減ったのかな? と思いますね。
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