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>実際にアメリカで走ってみて、日本との違いに驚いたことや戸惑ったことってありましたか?
アメリカではレースもエンターテイメント・ショーのひとつだから、ファンサービスやスポンサー接待が徹底しているね。走ること以上に握手やサインに応じることが大切みたいなノリがある。日本みたいにチームやレーサーが「近寄るな!」みたいなピリピリした空気を発しているなんて、向こうじゃまずあり得ないよ。
>ところ変われば何とやらですね。
ホスピタリティの面はもちろんだけど、レースそのものもFポンとは全然違う。オーバルコースはスピードも高いし、エスケイプもない。スポーツというよりはスリル、スピード、サスペンス。コーナーでは横からのGがハンパじゃないから、体内の血液がグワッて外側に寄っていくのがわかるんだ。ストレートでまたズズッと戻る。血液が戻るときってシビレた足がジーンとしてムズ痒くなる感覚に似ている。それが数秒ごとに全身を襲ってくるんだから、絶対カラダに悪いよな。
>ウワサに聞くオーバルの横G! ドドンパだって血液が動くのなんて感じませんよ。
テストで初めてオーバルを走ったときに驚いたのが、コーナーのたびにコンタクトレンズが目の中でスーッと横に流されていくんだ。舞台の幕みたいに段々と視力が落ちていく。コーナーを抜けるとまたスーッと視界が戻ってくる(笑)。後で知ったんだけど、オーバルでのコンタクト着用は危ないから禁止されていたんだ。慌てて日本に帰ってレーザー手術を受けたよ(笑)。
>スピードの限界に挑むというよりは、肉体の限界に挑むレースって感じですよね。
まさに肉体的には限界ギリギリ。走っているドライバーが気を失う危険性があるって理由で、1〜2年前に新しいオーバルコースが使用禁止になったことがある。バンク角がありすぎて、人間が耐えられる限界を超えたGが発生するらしい。24人のドライバーの内14〜15人がめまいとか、意識が遠のくって訴えて、レースイベントが中止になっちゃった。
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