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PORSCHEMANIA (2/4)
910レーシング オーナー兼監督 / 安永 孝
SUPER GT選手権に参戦するポルシェ・プライベーター、「910レーシング」のオーナー兼監督である安永 孝氏がエキスパートストーリーに登場!華やかな表の顔からは想像できない、レーシングチームのリアルな姿に迫る!?
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SUPER GT選手権で活躍するプライベーターの雄、「910レーシング」。監督兼オーナーである安永氏にチーム監督とはいったいどんな仕事なのか具体的に話を聞いてみた。現場を知るプロの貴重な意見は「いつかは自分のチームを持ちたい」と夢を描いている方には参考になること請け合いなのだ!
安永孝 写真

安永孝インタビューその2
「監督のお仕事」

> MSC(以下省略):初心者のファンにとってチーム監督はインカムを着けたサングラス姿の人・・・程度の認識しかないと思いますので、レースにおける監督の役割りについてお話いただけないでしょうか?

安永(以下省略):ひとことで監督といっても、チームによっては監督の業務をエンジニアやチーフメカニックが兼任していることもあるし、仕事の中身はチームごとに違っていると思います。
僕の場合はオーナーでもあるので、ドライバーやメカニックとセッティングをすり合わせたり作戦を立てたりといった現場の取りまとめから、スケジュール管理や予算管理といった事務仕事まで、チームの運営に関することは基本的に全て管理しています。

> 一人で全て管理するとなると相当なハードワークだと思いますが、シーズン中のスケジュールはどんな流れなんでしょうか?

レースウイークには水曜日にクルマや機材一式をトレーラーに詰め込んで出発の準備をしますね。木曜日にサーキットへ移動してクルマや機材を降ろしてテントを設営して、走る段取りをして・・・だいたいそんな感じですね。オートポリスの時はもう1日余分にかかりますけど(笑)。金曜に練習走行を2回。土曜に予選、そして日曜が決勝ですね。

オートポリス: SUPER GT選手権が開催される大分県日田市にあるサーキット
http://www.autopolis.jp/index.htm
安永孝 写真
> ほぼ丸々1週間がかりですね。

レースウイークでなくてもガレージでクルマを走れるようにセットしておかなくちゃいけないので、1週間どころかレースとレースの間もやることはいっぱいありますよ。何にもしなくていいのなら、お金がかからなくていいんですけど(笑)。

> 仕事量はもちろん、苦労も多そうですよねぇ。

そのわりには報われていないですよ(笑)。

> 現在のチーム体制は?

910はメカニック7人。プラス監督とマネージャー、ドライバー2人で合計11人です。GT300ではどこも大体これと同じくらいの規模でしょう。GT500になると現場で動く人員は同じでも、エンジン専門家とかサス専門家といった開発関連の人間が圧倒的に増えてきますね。

> 我々には想像もつかないんですけど、いったいレーシングチームはどんな手筈で作っていけばいいのでしょうか?

いろんなパターンがあるとは思います。でも最低限必要なのはクルマとドライバー、そしてメンテナンス用のガレージです。この3つが用意できないとレースはできないでしょう。

> その3つを揃えるのってかなり大変じゃなかいですか?

ウチの場合は特に何も考えなかったです。最初は販売用に仕入れたクルマを使ってチームを作ったんです。ガレージを持ったのも1999年です。それまでは外注に出していたんですが、年間のコストを計算してみると自前でエンジニアを雇ってガレージを運営して方が安いんじゃないか? という結論に至ったんです。


安永孝 写真
> 予選、決勝共にどう戦っていくのか、ケースバイケースで様々な作戦があると思いますが、安永さんの戦略、戦術の基本的な考え方は?

その年のチーム体制によって変わってきますが、基本はスタートドライバーと周回数を決めて、天候が変わったらタイヤを交換するとかセーフティーカーが入ったらどうする・・・といった打ち合わせをレース前にしておきますね。あとはピットインのタイミングなど、相手の出方を見ながら局面に応じた駆け引きになりますね。

> 戦術や戦略に長けていて、かつ勝負師としての勘や経験も監督に必要な素養なんですね。

でも、もっとも大切なのは、「お金をどう工面するか?」ってこと。夢を壊すようで申し訳ないんですけど、結局は予算がないとどうすることもできないんですよね。一番頭の痛い問題をどう乗り越えて続けていくのかってことが重要なんです。

> 強靭な忍耐力も必要なんですねぇ。 ところで、ご自身を戦国大名に例えるなら誰でしょう?

歴史物はそれほど読みませんが、例えるなら・・・ウーン、「殺してしまえ」ではないですね。

> 「鳴くまで待とう」というタイプですか?

いやいや、とても家康にはなれないですよ(笑)。

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