EXPERT STORY
エキスパートストーリー

シンプルかつ大胆に!楽しむためのクルマ作り!!(2/4)
T&E代表/上野高広

エアロメーカー「T&E」の代表を務めるかたわら、サーキットでのドリフトイベントでも大活躍中の上野高広氏。JZZ30ソアラを愛し続ける根っからのクルマ好き。走り屋からエアロメーカーを立ち上げるまでのサクセスストーリーからプライベートな横顔などを聞いてきたぞ。
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エキスパートプロフィール
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エアロメーカー「T&E」の代表・上野高広氏。JZZ30ソアラでドリフトドライバーとしての顔も持つ。そのテクニックでファンも多い。上野氏の原点といえるソアラを手に入れるまでには色々なクルマにも乗った。スタイルにこだわり続ける上野氏のカーストーリーの基本がここにある。

上野高広インタビューその2
「すべてのきっかけとなったJZZ30ソアラ」

> MSC(以下省略):当時は現在とは違ったクルマに対する思いというものはありましたか?

上野(以下省略):基本的には変わっていませんね。僕が初めて購入したスカイラインタイプMも、購入から1年後にはブルメタにオールペンもしていましたし、クルマを自分なりにカッコ良くして乗りたいと思っていました。それが当時は「目立ちたい!」の一心でしたね。とにかく人より目立つことを考えていました。

>タイプMにはエアロは入れていたのですか?

純正のフルエアロを組んで、さっきも言いましたがブルメタにオールペンして、ホイールもボディと同色に塗っていましたね。車高も当然ベッタリと落としました。

ブルメタ:ブルーメタリックのことを略して、ブルメタという。美しい青にメタリックを混ぜてより鮮やかな色に仕上げられたもの。

オールペン:全面塗装のこと。クルマの塗装が古くなってサビや剥げが出てきたときや、色を塗り替えてしまって気分も変えたいというときに全面塗装(オールペン)を行う。全塗(ぜんと)という場合もある。
フルエアロ:前後バンパースポイラーからサイドスカートなど、クルマの全身にすべてのエアロパーツを装着していることをいう。エアロは走行中のクルマの周りの空気の流れを整えるためのボディパーツのこと。現在はデザインも凝ったものも多く、自分の好みで選ぶことが可能となった。

>そのタイプMにはどれくらい乗っていました?

約2年間乗りましたね。しかし2年乗ったときにクルマが全損になってしまい、その後友達からハチロクを売ってもらいました。そのハチロクは半年くらい乗ったのかな? でもそのハチロクもぶつけられてしまい、手放してしまいました。


そのハチロクは3ドアのトレノで、ピンク色にオールペンして車高もベタベタに落として乗っていました。この当時は今と違って、イジってあると言っても排気系だけだったので、今のハチロクとは比べ物にならないくらい非力でした。


しかしそのハチロクでコーナーをドリフトでつなげていくのはスゴイと言われていた頃でしたが、僕はそれをやっていましたね。キャブがどうこう……なんていう時代ではなく、イジってあるといえばエアクリーナーとマフラー、そして点火時期をちょっと進めて……というレベルのものでした。

ハチロク:1983年にトヨタ自動車から発売されたスポーツモデルである6代目「カローラレビン」と「スプリンタートレノ」の名称「AE86型」から取った通称。このハチロクが「カローラレビン」と「スプリンタートレノ」シリーズの最後のFR車となった。

排気系:エキゾーストマニホールドやマフラー、フロントパイプなど排気をするのに用いるパーツ。ここではマフラーのことを指している。一般的には吸排気系とまとめられることが多く、エアクリーナーやファンネルなども含まれる。

キャブ:ガソリンを燃焼する内燃機関において、燃料を霧状にして噴出させると同時に、エンジンの負荷に応じた最適の比率で空気と燃料を混合して、エンジン内に混合気を供給するための装置。ハチロクチューンではポピュラーな仕様で、ソレックスやウェバーといったメーカーのものが人気が高い。

エアクリーナー:エンジンの吸気部に装着されるフィルターのことで、エアエレメントとも呼ばれる。不織布で構成されたフィルターを通して、大気中に含まれる粉塵や、走行中に巻き上げる砂埃・木の葉等を除去し、インテークマニホールドを経由して清浄な空気をエンジン内部に供給してくれるもの。エアクリーナー自体の吸気抵抗を減らし、エンジンのレスポンスの向上を図る製品もある。なおこのエアクリーナーは点検・交換などの整備を怠ると、吸気抵抗が増加し、燃費の悪化や排気ガスの汚れ、レスポンスの低下を招くことになるので注意しよう。

点火時期:吸入・圧縮された混合気にスパークプラグ等で点火するタイミングのこと。ピストンが上死点にきて混合気が最も圧縮されたときに点火するのが基本。一般的には、ディウトリービューターやECUでコントロールされている。
> ハチロクの次は、ドリフト大会などで活躍していたFC3Sに乗るわけですね。

そう、当時お世話になっていたショップの人に「イイのがあるよ」と進められたのがFC3Sでした。このFC3Sはガンメタで、しばらくはそのままの色で乗っていたのですが「この色では目立たないな」とピンクにオールペンしました。塗ることに関しては板金屋さんにやってもらっていましたが、塗るという作業以外はすべて自分でやっていましたね。

FC3S:1985年10月にSA22Cからフルモデルチェンジされた二代目RX-7。エンジンはターボ付きの13Bとなり、多くのロータリーファンを魅了した名車。この後1991年に発売されたFD3Sにその魂は受け継がれた。

ガンメタ:ガンメタリックの略称。ボディなどに使われる色の一種で、銃のような光沢を持つ黒鉄色。R32スカイラインのイメージカラーでもあった。
> 自分でクルマを作る作業に少しでも関わっていたかったのですね。

そうですね。走りでも他に負けないくらいガンガンにやっていましたし、クルマも仕上げて走っていると、どうしても目立ってしまう。目立ちたいためにやっているのだから当然なのだけど(笑)。


しかし目立ち過ぎると、よくない部分も出てくる。それは走ることに対して自由がなくなったというか、常に勝負を挑まれたりするようになりました。ときにはそれが面倒臭いときだってあるじゃないですか。


好き勝手に走りたい時だってあるのですが、それが出来なくなる。そうなると走ることが楽しくないと思うようになった。ちょっと前までは気軽に走れたのにな……という思いが強くなり、それで走りに行くことから自然と離れてしまった時期もありましたね。

> しばらく走りから遠ざかった後、JZZ30ソアラで復活するのですね。

ソアラが欲しいと思ったとき、チームメイトが「クルマを売って欲しい」といってきたので、FC3Sは手放しました。それからしばらくはクルマから離れていた時期もありました。


それはソアラを買おうと思っていて、自分が思い描いているグレード等で中古車を探していたが見つからないからなのです。約1年かかりましたね、自分が欲しいと思えるクルマを購入するまでに……。


しかしそのソアラは1ヵ月で全損。今T&Eに展示してあるパールホワイトのソアラは実は2台目なのですよ。また同じ仕様のものが欲しくて、また探すのに時間がかかりましたけど……。

JZZ30ソアラ:高級スポーツクーペとして1991年に登場したのが、3代目となるソアラ。3ナンバーのボディサイズと1JZ-GTEエンジンを搭載し、豪華な装備でも人気を博した。

グレード:等級や仕様などを意味する。ひとつの車種に複数の仕様がある場合、それぞれにグレード名が与えられ分類される。JZZ30では、発売当初は、4.0GT・4.0GTリミテッド・4.0GTリミテッドアクティブサス仕様・2.5GTツインターボ・2.5GTツインターボLの5種類。その後、GT-L、GT-Tなども登場した。

パールホワイト:ボディなどに使われる色の一種で、文字通り真珠色とも言われる。ソアラの純正色にもあるが、上野氏の乗っていたソアラはパールホワイトにオールペンされているものだ。
> ソアラに乗ってからはドリフト1本という感じになったのですね。

FC3Sに乗っていたときまでは、最高速やグリップもやっていましたが、ソアラになってからは本当にドリフト一色になりました。ソアラに乗ってからは、本当に色々ありましたよ。


だから今T&Eに置いてあるソアラには、僕の沢山の思い出が詰まっています。このソアラ(お店にあるパールホワイトのソアラ)に乗っていたときは、上野高広という個人でも活躍していましたが、それ以上に僕が作ったチーム「NIGHT LEGEND(ナイトレジェンド)」で活躍したという思いの方が強いですね。


チームで大会に出場すれば必ずといっていいほど表彰台に乗っていました。今ヴェロッサで活躍している廣田がJZX90に乗っていた頃ですね。彼も僕と同じチームで一緒に出場していました。その当時はJZX90とJZZ30のみのチームでした。


大会で負けるとミスした奴が泣いてしまうほど「負けない」ということを前提に走っていましたね、あの頃は……。勝てるのが当たり前と思えるくらいみんなで真剣にドリフトをやっていた時期でした。

ヴェロッサ廣田:上野氏と同じ「NIGHT LEGEND」に所属していたドリフター。現在は「NIGHT WALKERS」に所属する。愛車ヴェロッサにはT&E「VERTEX」を装着している。

JZX90:マークU・クレスタ・チェイサーと3つの車種から販売されたトヨタ車の型式。1JZ-GEエンジンが搭載されたツアラーVが、走り屋には圧倒的な人気を誇った。
> その頃は勝つためにチームとして特別なことはしていましたか?

基本的に負けず嫌いの集まりだったので「女にモテたいからドリフトをやる」とか「ギャラリーに見られたいから走る」とか、そういう感じではなかったですね。なかにはそういう人もいたかも知れませんが(笑)。


その頃は走ることを真剣に考えて、負けることが嫌な奴が集まっていたので、大会に出場するときの気持ちのモチベーションは確実に他の人とは違っていたと思いますし、各自が絶対の自信も持っていました。それが上手く結果に結びついていたのだと思います。


 それと僕たちのチームは、ホームコースというものを持っていなかったので、色々なところで走っていました。どんな状況でも走れる……という自信もあったし、そんな環境を知らずに作っていたのですね。

> その頃の上野さんのチームは「今日はどこに走りに行く?」みたいなノリで走りを楽しんでいたのですね。

そうそう。本当に色々なところに走りに行きました。ひと晩で3ヶ所のスポットをハシゴしたこともありました。その移動距離はハンパではなかったですね。やはりそれだけ色々な所を走っていましたから、走り込んだ数が自分たちの自信になっていったのだと思います。(第3回へ続く>>



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今やエアロメーカーとして知らない人がいないほど人気を得ている「T&E」。数々のこだわりのあるエアロブランドから、マフラー、ブレーキパッドにいたるまで常に新しい価値を創造している。キミもこのVTRを見たらきっと「T&E」ファンになるはず・・・
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