EXPERT STORY
エキスパートストーリー

シンプルかつ大胆に!楽しむためのクルマ作り!!(3/4)
T&E代表/上野高広

エアロメーカー「T&E」の代表を務めるかたわら、サーキットでのドリフトイベントでも大活躍中の上野高広氏。JZZ30ソアラを愛し続ける根っからのクルマ好き。走り屋からエアロメーカーを立ち上げるまでのサクセスストーリーからプライベートな横顔などを聞いてきたぞ。
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エキスパートプロフィール
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JZZ30ソアラでドリフトを続けるトップドリフター・上野高広氏。エアロメーカーとしてお馴染みのT&Eの代表でもある。今回はT&E立ち上げからエアロ製作秘話についてと迫っていくぞ! T&Eエアロの人気の秘密がここに明かされる……。

上野高広インタビューその3
「クルマを美しくするということから広がっていくT&E」

> MSC(以下省略):ソアラで走り始めて2年後に「CAR MAKE T&E」を立ち上げたのですね。

上野(以下省略):よく「T&Eの社名にはどんな意味があるのですか?」ということを聞かれるのですが、T&Eとは「テクニカル&エレガント」の略なのです。頭文字を取ってT&Eと名づけました。T&Eはフィルム屋としてスタートした会社です。


その当時、カーフィルムを貼ることがブームになるかならないかの時期だったのですが、いざやり始めると結構大変なもので、本当に苦労しました。T&Eをスタートして半年後、僕の弟が会社に入社してきました。その時はT&Eが金銭的に結構苦しい時期で「ソアラを売らなくてはならないかな?」と真剣に考えていたときだったのです。


そんなときに入社した弟が「ソアラは売らずにこれを売ろう」と、自分の乗っていたエスティマを売ってお金にして、そのお金でエアロを製作するときの資金にしました。「エアロを作るのにソアラがなくては何もならない」と、弟が言ってくれたおかげで、今のT&Eがあるのだと思っています。そのときのソアラは、今でもお店に展示してあります。

カーフィルム:クルマの窓ガラスに貼るフィルム。現在ではUVカットや断熱効果があるものなど、様々な商品がある。

エスティマ:1990年にトヨタ自動車から発売された大型の高級ミニバン。2000年には2代目が登場し、ハイブリッド仕様などで注目を集めた。文章中のエスティマは2代目のもの。2006年1月には3代目エスティマが発売になった。

>エアロ作りを始めたきっかけというのを教えて下さい。

クルマをカッコ良くしたい! と常日頃から思っていますから、そのときに一番カッコイイスタイルを作ろうと思ったのがきっかけですね。当時僕は、ソアラ用で発売されていたなかで一番カッコイイと思っていたエアロを装着していました。


それでもそのエアロが「ここがこうだったら、もっとカッコイイのになぁ……」と色々と思ってしまうワケですよ。それを「じゃあ自分が理想とするソアラのエアロを作ってしまおう」ということでJZZ30のリアアンダーを製作したのが始まりでした。

>ソアラのリアアンダーがT&Eエアロ部門の原点となっているのですね。

具体的にいうと、当時ソアラのリアアンダーはシンプルすぎたのです。アルミホイールを入れてタイヤをツラまで持ってくると、アルミホイールだけが出っ張っているように見えて、リアアンダーが何故か僕には引っ込み思案に見えてしまったんですね。もうちょっとリアアンダーにも存在感があってもイイんじゃないの? という思いで作ったものなのですよ。

リアアンダー:リアスポイラーとも呼ばれる。リアバンパーの形状を最適化し、後方に出来る渦の発生を抑え、スムーズに気流を受け流すというもの。リアバンパーと一体式になったものは「リアバンパースポイラー」と呼ばれ、リアバンパー下部に装着するものを「リアアンダースポイラー」「リアハーフスポイラー」「リアスカート」などと呼ばれている。

> それが今から10年前のことになるのですね。

最初T&Eのエアロは、JZZ30のリアアンダーのみでした。当時フロントとサイドは色々なメーカーからカッコイイものがありました。だからフロントとサイドに関しては、新しいものを作らなくてもカッコイイクルマを仕上げることが出来ました。


でもリアアンダーだけがドリフト車には合わない。それはドリフト仕様のクルマはリアフェンダーのツメを折って叩いて出していくものだから、クルマのリアばっかり出てしまう。そのスタイルに販売されているリアアンダーが合わなかった。そういう時代に僕が作ったリアアンダーがマッチしたのでしょうね。


ですから次に作ったのが、JZX90のリアアンダーだったのです。当時廣田(現ヴェロッサ)が乗っていたので、これもリアアンダーはこうした方がイイんじゃないか? という発想からですね。

ツメ折り:フェンダーアーチの内側に折り返してあるツメ(溶接しろ)を内側に折り込むこと。ホイールをフェンダーとツライチに装着するときなど、タイヤとフェンダーの干渉を防ぐために行われる。
> まさにストリート仕様を作る上で、その必要性に駆られて作られたエアロ。それが人気エアロブランド「VERTEX(ヴェルテックス)」になっていったということですね。

その半年後くらいに、JZZ30ソアラのフロントリップとサイドステップを製作しました。僕はその当時はまだバリバリに走っていた時代だったので、色々な人と接する機会も多く、走っているなかで「こういうものが欲しい」「ああいう風にして欲しい」という意見を沢山もらえることもあって、色々なモノを生み出していくことが出来ました。

フロントリップ:フロントバンパー下部に装着するタイプのエアロ。「フロントアンダースポイラー」「フロントハーフスポイラー」「リップスポイラー」「チンスポイラー」などとも呼ばれている。フロントバンパーと一体式になったものは「フロントバンパースポイラー」と呼ぶ。フロントスポイラーは、フロントバンパーの形状を最適化し、ボンネット上部に抜ける気流を調整するためのものである。

サイドステップ:「サイドスポイラー」「サイドスカート」などとも呼ばれる。両サイドに装着し、車体の横に流れ込む風を効率よく後部に受け流す働きを持つ。
> 一般ユーザーの意見がダイレクトに生かされる部分もあったワケですね。

ちょっと人と違うクルマにしたい、そういう思いを取り組んで作っていったのが、T&Eのエアロパーツなのです。一緒に走っている人たちのクルマをカッコ良くしてあげたいという思いで始めたことなので、やはり周りに乗っている人がいるクルマから製作していきました。やはり横浜という土地柄もあってJZX系が多く、それらを手がけていくこととなりました。



JZX系:JZX81・JZX90・JZX100・JZX110といったトヨタ自動車の車種の総称として「JZX系」と呼ぶ。JZ-GTEエンジンが搭載されている。
> 自分の愛車から始まったエアロ作りが仲間へ、そしてユーザーからの要望へと広がっていったのですね。

僕の周りにいた人間が人と同じでは嫌という人が多いということもあって、JZX系もチェイサー、マークU、クレスタと、シリーズで揃っていきました。ひとつのクルマが出来上がって、それをみんながカッコイイと思ってくれると、「次は僕のクルマも…」と広がっていく。それでどんどんラインナップが増えていきました。


安っぽいのも嫌だし、かといって手が出せないものであってもいけない。僕たちが求めている、今走っている子たちが求めているものを作りたかったし、作ってあげたかった。製品にしても価格にしても納得してもらえるものにしたかったという思いを形にしたのが、T&Eのエアロパーツなのです。そういう気持ちからも製品には絶対の自信を持っています。

> エアロ作りを今まで行ってきて、これだけは譲れないということはありますか?

うちのブランドの基本コンセプトが「シンプルかつ大胆に……」というものです。これは昔から変えていないですね。製品はコテコテの後付け感が出てはいけないということを常に思い描きながら製作しています。純正のラインに溶け込んだ形なのですが、そのなかでそこに存在感があるようなものを目指して作っています。

> そんなことから、アールの付け方で見える影の美しさがT&E製品のポイントとなっていますよね。

そういう点はかなり意識しています。だから僕は常にエアロのデザインは平面上で考えるのではなく、3Dの状態を想定してデザインしています。クルマって真横から光が当たることって、ほとんどないですよね。光は上方向から照らされることが基本。そのときに出てくる影、上からの光がクルマに当たったときの影を意識しています。
第4回へ続く>>



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「T&E」プロモーションVTR
『T&E』プロモーションVTR
今やエアロメーカーとして知らない人がいないほど人気を得ている「T&E」。数々のこだわりのあるエアロブランドから、マフラー、ブレーキパッドにいたるまで常に新しい価値を創造している。キミもこのVTRを見たらきっと「T&E」ファンになるはず・・・
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