年に一度開催しているETCC Special dayは、富士スピードウェイ・レーシングコースをまる一日貸し切って行われる欧州車の祭典。そんな欧州車の祭典に、スーパーGTやスーパー耐久で大活躍中のレーシングドライバーが参加。その人とは、MSCでもお馴染みの谷口信選手。
このイベントは、お気軽な楽しさで人気のある「ETCC3時間30分耐久」や「ETCCスプリント」、そして迫力満点の「スーパーカーバトル」、さらには「VWA-Trial」など一日中楽しめる企画が盛り沢山。それ以外にも体験走行やパレードランなど、誰でも参加出来る運動会的なノリで、富士スピードウェイをドイツ、イタリア、イギリス、フランスといった欧州車が走りまくる一日なのだ。
イベント当日は、朝から雨といったウェットコンディションでのスタートとなった。レーシングドライバー・谷口信輝選手が参加したのは、「ETCC Super Cars Battle」と「ETCC富士3.5時間耐久」の2カテゴリー。
スーパーカーバトルは、3.4?P超の欧米車、マセラティ、フェラーリ、ランボルギーニ、TVR、ポルシェ、ロータス、コルベット等の文字通りスーパーカーが登場するクラスで、谷口選手はイルサロットSUPER M3のステアリングを握った。FSW参考タイムにより、クラス分けがされ、クラス1は〜1分56秒、クラス2は〜2分2秒、クラス3は〜2分9秒で、スリックタイヤ装着車両はクラス0となる。もちろんすべてのクラスが混走だ。谷口選手の乗るM3は、スリック以外で最高タイムを出す、クラス1での参戦となった。決勝は8周で行なわれたのだが、谷口選手は予選を走れなかったため、最後尾(19台中19番目)からのスタートとなった。
予選はウェット、決勝もハーフウェットという、かなり厳しい状況下でのレースとなったが、最後尾スタートの谷口選手は、なんと、なんと……周回を重ねるごとに順位を上げ、クラス2位、総合でも5位という順位でチェッカーを受けた。この走りに観に来ていた人はもちろんのこと、会場にいた人全員が大興奮。まさに“怒涛”の追走劇だった。
このM3は、2年前までD1グランプリに出場していた車両で、ドリフト用にチューニングが施されていたもの。それを若干の変更を施しての走行となった。もちろんいくらハーフウェットの路面だからといってドリフトをするわけではなく、本気のグリップモード。このマシンのポテンシャルの高さも見逃せないが、プロのドライビングテクニックをマジマジと見せつけられた形だ。